平成27年3月1日 取材 写真 文 前田真司 秋田駅から車で20分弱の所に秋田酒造はあります。いわゆる小規模な蔵元です。秋田県内で著名な「酔楽天」という手作りの大吟醸を毎年変わらず造り続けておられ、醸造技術が高いレベルで維持されている印象です。醸造技術のレベルは前田酒店で販売中の「A(エース)」という純米吟醸酒の品質に現れています。大吟醸の「酔楽天」も前田酒店で販売しています。 秋田県秋田市 秋田酒造 株式会社 明治41年(1908年)創業 |
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取材した日は3月1日でひな飾りがありました。 |
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海に面しているおかげもあり、超がつく大雪は少ないそうです。 |
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「國萬歳」は日露戦争の勝利を記念して命名された酒です。 |
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網元からの分家として創業され、当時からの敷地は庭園が現在に伝わり写真の通り「登録有形文化財」に指定されています。 |
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背の高い総母屋の中に醸造設備を整備しています。 |
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「温故知新」を思う、当時実際に用いられた道具も可能な限り保管されています。 |
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清潔な見た目が印象的な金属製の道具です。ただ、木製の昔の道具を現在で使用したとしても、旨い酒が出来上がるのが現場の事実です。その事実から学ぶ物が現在の日本には多い気が、個人的にいたします。 |
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仕込みの米を蒸すのが全て終わる、いわゆる「甑倒し」(こしきだおし)間近に取材したので、積んである米が少なくなっていました。伝統的な大吟醸造りには山田錦が用いられます。そして一般酒などは本来の姿と指摘される地産地消で酒造りが行われます。 |
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米を蒸す前の甑、釜場です。取材は朝一番だったので作業前の、極めて静寂な空間の一コマです。 |
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米を水に浸して水を吸わせる桶。枯らした米を甑に入れる作業。 |
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火を入れて釜の水を沸騰させ蒸し上げて行きます。 |
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蒸し上がりました。 |
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蒸し上がりの米に風をあてて冷まし目標の温度に調整する放冷機 |
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甑から放冷機へ移し、放冷機でも手をいれて良い原料へ導きます。 |
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冷ました米を仕込みタンクへ運びます。いわゆる掛け米です。 |
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写っているのは秋田酒造 野本社長です。 秋田酒造でも社長は蔵人のひとりです。 |
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